2017-05-11

欠落の魅力

イギリスにROYAL BLOODというバンドがいるのですが、最近とても気になりました。というのも、構成がベースとドラムの2ピースバンドなのですが、とても二人とは思えないサウンドと、ベースとは思えない音を出します。ライブパフォーマンスも素敵ですしミニマルでかっこいいです!
初めて聞いた時はかっこいい音を出すバンドだなー程度だったのですが、調べてみると、2人構成、ましてやギターではなくベースだったというのが驚きでした。リズム隊のみです。普通に考えれば、なかなか難しい構成だと思うのですが、この何か欠けている状況がとても魅力的に感じました。
僕たちも建築を設計する時に、欲しい空間をたくさん詰め込もうとしてしまいがちで至れり尽くせりになりつまらなさを感じたり、空間を圧迫してしまうことは多々あります。そんなときに本当は欲しい空間を削除していくと、劇的に空間が良くなることがあります。また、たとえば部屋を暖かくしようとして断熱材をたくさんいれようとしていくとどんどん空間も予算も圧迫されますが、それを抜いてしまうとものすごくスッキリして驚くような空間が生まれることがあります。
ただ、もちろん欠落しているだけではいけないですね。前半のバンドのように、ギターを凌駕するようなかっこいいベースがあるから成立しているんですよね。断熱も無いのはツライですし(笑)。
何かが欠けているということは魅力になり得るし、別視点の補う何かがあると尚良いですね。柱がないとか、屋根がないとか、聞いたらびっくりしますけど、びっくりするようなところにやはり関心がいくものです。欠けていることは決してデメリットだけではないなあと思わされた出来事でした。