2015-12-11

大野の家が第47回中部建築賞を受賞しました。

大野の家が「第47回中部建築賞」を受賞することができました。
先日その授賞式が行われ参加させていただきました。

偉大な先輩方が受賞されてきた賞に自分も仲間入りすることができ、とても嬉しく思います。昨日の授賞式では、東海でご活躍の建築家さんをはじめ、東京や京都からの建築家さんもおみえになりとても刺激になりました。
この賞に恥じることなく、中部から全国へ、世界へ、質高く皆さんのためになるような価値あるものをつくり続けていきたいと思います!
誕生日に皆さんにお祝いしていただいた翌日の出来事で、とても嬉しいプレゼントでした。あらためましてお施主様、工事関係者の方々、スタッフのみんなに感謝したいと思います。ありがとうございました!
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審査委員のお一人の菅原洋一先生(三重大学大学院工学研究科 教授)から、コメントの文章を頂戴いたしましたのでここに掲載させていただきます。

大野町は富有柿の産地である。この家は、柿農家の実家に向かい合い、用水と道を隔てた柿畑の中に建つ。目に入るのは三方の柿畑と、実家の落ち着いた屋根や高塀であり、周囲に対して身構えることなく開かれた構成が可能となった。
若葉を芽吹かせた柿の木が、次第につややかな緑の度合いを増し、柿の実が色づいていく季節の移り変わりや、肉親が柿の手入れをする日常のその中に家がある。周囲との関係は無防備にも見えるほどで、周囲の平穏さに依存しているが、こうした安定した周辺環境への信頼が、この家の大前提となっている。
家は矩形の平面で二階分の天井高がある単純な家型の形態で、道を隔てた集落とも違和感がない。家の内部には、壁で囲まれて天井に達する小さな塔状の箱が七つ配されている。箱は2層で寝室や子供部屋、ゲストルーム、書斎、浴室や収納などに当てられており、要所で箱を切り取った開口がダイニングやリビングに開かれている。一方、箱と箱に挟まれ、外部に面する部分は家族の集うリビングやダイニングになる。リビングやダイニングは更に柿畑に繋がり。実家の人たちが立ち寄り一休みできる。
ここでは個の居場所が、家族の居場所に繋がり、更に家族の居場所が柿畑と繋がる。それぞれが繋がり関わりあうことで、人が暮らしていく穏やかで親密な場が生まれる。こうした領域の段階的な構成は、無理が無く、自然であり、いかにも楽しげである。

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